日本国内での米の平均価格が上昇しています。農林水産省の発表によると、2025年3月24日から30日にかけて、全国のスーパー約1,000店で販売された米の平均価格は、5キロあたり税込み4,206円となり、前週比約10円(0.2%)の上昇で、13週連続の値上がりとなりました。
この価格上昇の背景には、以下の要因が挙げられます。
1. 天候不順による収穫量の減少:2023年の猛暑や水不足が主要な米産地の収穫量を大幅に減少させ、高温による品質低下も市場への白米供給量を減少させました。
2. 需要の増加:新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んでいた外食需要が回復し、訪日外国人観光客の増加も相まって、米の需要が増加しています。
3. 集荷競争の過熱:米卸業者間での買い付け競争が激化し、価格上昇を招いています。
これらの状況を受けて、政府は備蓄米の放出を決定し、市場への供給量を増やすことで価格安定を図っています。
今後の米価格については、天候や需給バランス、政府の対策など複数の要因が影響を与えるため、引き続き注視が必要です。
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